TBH Real Dual Preamp

TBH-01
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TBH Real Dual Preampシステムとは

さて、まずはTBH Real Dual Preampを出す前のTidemark及びその前身のPASから発表してきた製品群のコンセプトと、今回新システムとして開発したTBH Real Dual Preampシステムとの設計思想の違いについて述べます。

今までの基本的なコンセプトとは

2014年6月1日のソロギターの日に発表しましたDual PAは、PAS最初のアコースティックギター用プリアンプでした。
今でこそ言いますが、この時の開発のきっかけは「色々と他社製を買ってみたが、気に入るものが一つもなかった」というものでした。
当時、コンタクトピックアップと、エレクトレットマイクの自作システムのピックアップをミックスし、それを他社製のアコギ用プリアンプに繋いでみたり、アコギ用アンプやモニタースピーカーに繋いでみたりしたのですが、僕個人としては気に入るものがありませんでした。
そこでいくつかの基本回路を検討しつつ、あちらこちらの専門書を参考に組み上げたものがDual PAでした。

それ以降、10種類以上のアコギ用プリアンプを発表し、刷新を重ね、Tutorial2にて、「(一般価格帯において)僕が思う最高の品質」を実現できましたし、別のプロジェクトでは、オーダーメイドシステム「Impress」での開発を通して、高級価格帯においても、価格に見合う性能と音質を実現できたと自負しております。

改めて振り返りますと、「生音に近いフィーリングの再現性」をずっと目指してきたと言ってもいいかと思います。

今までのピックアップシステムとは

現段階までの当店おすすめのピックアップシステムは
PASコンタクト+SUNRISE S-2
です。
これはこれまでと変わらず、これからも変わらないかと思います。
極限までに生音の再現性を追求したシステムで、タッチの際の爪の角度、弾く位置などでの音色変化も正確に再現するシステムです。そして圧倒的なローノイズ。

これは、マイクロフォニックを利用し、箱鳴りを疑似シミュレートすることで実現させたのですが、いくつか方向性として別角度からアプローチがあってもいいのではないか、そう考え、新システムの開発のきっかけとしたのでした。

自分自身が考える、現ラインナップの課題や不満

Tidemarkのシステムは、特に熟練者やプロの方にとっては、細かいところに手が届き、感情をそのまま表現するシステムというご評価をいただいています。

ですが、数えきれないほどのライブや、Tidemarkにて企画しましたソロギターオムニバス「Next Generations Finger Pickers」「a la carte ~NGFP2」での録音を通して、Tidemarkのピックアップ、プリアンプシステムの素晴らしさを再認識するとともに、課題点や方向性の選択肢を増やす必要があるという思いが出てまいりました。

再現性の高さによる、対応の難しさ

これはライブでよく見る光景です。
演者「アコギを繋ぎまーす」
PA「ハイどうぞー」
ここで、一部のPAさんはアコギ用のEQパッチを呼び出したり、それ用につまみを設定します。
既に(会場に合わせて)、ハウリング対策や、邪魔な帯域をカットしてあるようです。

別のシチュエーションでは例えばレコーディングです。
生音をマイクで収録する場合、一部のレコーディングエンジニアさんは、ライブと同じようにEQのパッチを呼び出し、ローカットしたり、邪魔な帯域を削ることがありました。

これらを経験したことで、アコギの生音って扱いにくいのではないかという仮説を立てました。

PASコンタクト及び、Tidemark製ブリアンプは、生音を究極まで再現するというコンセプトですので、仮に生音が扱いにくいとしたら、同じく、扱いにくいものになるのではないかという感情です。

コントロールが多いことによる誤解

Tidemarkのプリアンプ群は、コントロールが非常に多いです。
Tutorial2を例にとると、つまみが12個、トグルスイッチが2個、フットスイッチが2個、その他、デュアルのミックスの切り替えなどがあります。
こうなると、「とても難しい」「音が作れない」などの印象に繋がります。
本来は、EQはセンター、後はゲインを合わせて、そのあと音量を決めればそれで完了なのですが、どうしても「音を自由自在に作れる」というイメージがあるようです。
EQで音色を作るという考え方の設計思想ではありませんがここは伝わりにくいもので、焦点を絞る必要性を感じていました。

多機能であることによる価格の高さ

細かいことが出来るということは、内部がどんどん膨らみ、価格、サイズ、重量が増えます。
特に価格は極限に絞りたいというのが僕の考え方です。
大きさについても、移動の負担になりますので小さくすることに越したことはありません。

ラインナップが多くて選択が難しい

Tidemark製のプリアンプには種類が多く、選択がとても難しいという意見を頂戴しています。 セットにしてわかりやすくする必要性があるかもしれません。

TBH Real Dual Preampシステムとは

 

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TBH RealDual Preamp

 

TBH Real Dual Preampシステムとは
〇誰もが簡単に使えて
〇価格も比較的安く
〇プロ品質の音質を確立する

というコンセプトの製品です。
それを実現するために考えたこと、使い方、内部回路の構造などを説明します。

TBH Real Dual Preampとは
TBH Real Dual Preampは、こんな考え方で基本設計をしています。

〇Tutorial2の音質
〇出来るだけ小さく、必要最小限のコントロール
〇繋いだだけで既に音がいいもの
〇中身は本格品質のもの
〇価格をできるだけ安くする

そこで、内部的には

〇両電源生成のDCコンバータ内蔵
〇クリーン電源回路
〇Tutorial2から最も使用頻度が低いミドルを削除
〇TIPとRINGで違う入力インピーダンス

このような感じで、ImpressシリーズやTutorial2と同等の品質です。

サイズは、120×120×35mm(突起部除く)
小さいのでボードにも入れやすいです。

TBH-01

TBH Real Dual Preamp についてのレビュー

  1. どんぐり伍長さん

    とにかくコスパ最高です。
    さすがタイドマークです。
    この価格帯では間違いなく最高のアコギプリアンプです。
    サンライズ+PASコンタクトのピックアップシステムで使用していますが、相性最高です。
    ギターの良いところがちゃんと出ます。
    裏を返せば悪いとこもちゃんと出ます(笑)

    TBHを使用してみた感想として特筆すべきはノイズの少なさです。
    本当にビックリします。

    最初はミドルのつまみがない点心配でしたが、なんのその。
    ちゃんと音作りできます。
    コンタクト側の低音を上げると、ちゃんとドスン!とパーム音が…
    幸せです。

    以前はデュアルイーパスやビビッドフォーカスを使ってましたが進化が著しいです。
    ステレオピックアップシステムの方で、プリアンプの予算を抑えたい方には絶対オススメです。

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