従来のアコースティックギターでは、生音を重視しそれを再現するために、マイク1本で録ってそれをスピーカーから出したり、ピックアップを使用してプリアンプ、リバーブ、ディレイなどを最小限に使って再生する手法が一般的でした。
ただ近年は、2つ、3つのピックアップを使用し、それを並列に処理してEQやコンプ、オクターバー、フェイザーやオーバードライブ、コーラスなどで加工し、原音とミックスするなど、複雑なルーティングを活用して目指す音作りをする方が、プロアマ問わず増えております。
その為に
プリアンプ(バッファ)
EQ
パラボックス(スプリッタ)
ミキサー
各種エフェクター
等、かなり多数の機材を使用する必要があり、その分費用も、エフェクターボードのサイズも大きくなる傾向があります。
それを少しでも解決するためにPrism Routerは生まれました。
Prism Routerは、
4chヘッドアンプ(各chゼロ~の音量調整が可能)
4chフェイズスイッチ
全チャンネルのスプリット機能
4chのアウトプット
を装備したマルチルーティングボックスです。
つまり、このような使い方が可能です。
〇ImpressConc.やDualPA等のデュアルチャンネルヘッドアンプ(しかも2台分)のかわりにも使える。
〇スプリッタにも使える。
〇ミキサーにも使える
〇ループボックスにも使える。
〇バランサーにも使える。
という大変お得な仕様になっております。
〇音を分ける
〇音を混ぜる
が出来るシンプルかつ使い勝手のいい構成。
売れるものより必要なものを。
それがTidemarkの命題だと思っています。
この製品はアコギ専用ではなく、エレキギター、エレキベース、キーボードなど、ラインシステム全般に使うものです。
Prism Routerは非常にシンプルです。
ゼロ~+27dBまでの増幅(減衰)
→各chゲインノブで調整します。
+6dBu程度でクリップします。
フェイズスイッチ
→各chのスイッチで調整します。
裏面のスイッチで、どの入力をどこに出力するかを決定できます。例えば1つの入力を4つにわけることもできますし、4つを1つにまとめることも可能です。
4inなので、デュアル×2またはモノラル×4が接続可能です。
〇使い方その1
ギター1本の場合
Ainにステレオケーブルで繋ぎ、設定をするとミックス×1又はパラで出力するプリアンプとして使用が可能です。
〇使い方その2
ギター(デュアル)2本の場合
Ain及びCinにそれぞれギターを接続してルーティングすると、ミックス×1又はパラで出力できます。
ミキサーやアンプの入力が足りないときや、複数のギターを持ってツアーに出るときに有効です。
〇使い方その3
ギター1本の場合
コンタクトをボディヒット及びメロディに使いたいので2つにスプリットしたい場合に、ルーティングすることで最大4つまで分岐できます。
1番 コンタクト(メロディー用)
2番 コンタクト+マグ(リバーブをかける)
3番 コンタクト(ボディヒット用EQをかける)
など。
〇使い方その4
ギター1本の場合
A、Bに入力し、1.2に出力した後例えば2はセンドリターンしたい場合に、Cに入力して3から出すなどしてセンドリターンとプリアンプを一台で実現できます。
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